上弦の月・下弦の月それぞれと、組み合わせた時の見え方
令和に入って初めての「上弦の月」と「下弦の月」のコラボです。
上弦の月・下弦の月とは?
上弦の月は新月から7日目の半月(右側が見える)、下弦の月は満月から7日目の半月(左側が見える)のことで、それぞれを左右に並べると満月のように見ることができます。
月の模様が左右つながって見えるでしょうか?
実際の満月は太陽が正面から照らすため、クレーターの影が見えないので暗い海、明るい山が見える程度ですが、上弦の月と下弦の月をそれぞれ並べて満月にしてみると、南北に連なるクレーターや山脈を楽しむことができます。
月の大きさが違う理由
上の写真を見ると、左右の月で大きさが違います。これは、上弦の月(右側)は令和1年5月12日、下弦の月(左側)は令和1年5月27日に撮影したものですが、15日間で地球からの距離が変わるため、見かけの大きさも変わるのです。
上弦の月の日、地球からの距離は37万km、左の下弦の月は40万4千kmと大きく違います。写真に写った面積では、20%ほど違います。
おわりに
上弦の月と下弦の月を並べた満月は実際には見ることができず、写真ならではです。通常の満月では見えないところも見ることができたり、満月のように見えても左右の月の大きさが違ったりと、面白い発見も多くありますね。
写真だからこそできる見方を、ぜひ楽しんでみてください。