天文館星めぐりのブログ

岩手県紫波町にあるギャラリー「天文館☆星めぐり」の活動や展示写真の紹介をします

【イベント】まちなか七夕星空観察会 開催

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2019年7月28日、8月7日の2日間、まちなか七夕星空観察会を行いました。旧暦の7月7日七夕に合わせて、夏の夜空を彩る星々を観察しました。

七夕伝説について

星空の世界では、1年に一度7月7日の七夕の日に、天の川を渡ってひこ星とおりひめ星が会うことができるという言い伝えがあります。
晴れの日は天の川には水が少なく、そのまま渡って会えます。
雨の日は天帝(古代中国の思想で神)がカササギという鳥を使って橋を架け、その橋を渡って会える、というのが中国の七夕伝説です。

ひこ星までの距離は17光年、おりひめ星までは25光年離れています。これはすぐ会える距離ではないため、1年に一度の七夕の日がとても大切だったということが分かります。

1回目(7/28)の観察会の様子

天気が悪い日が続いていましたが、梅雨が終盤になりそろそろ梅雨明けのタイミングで無事に晴れ、観察会を行うことができました。
参加者は十数名でした。木星土星夏の大三角、七夕の織姫のベガ、はくちょう座の尾の星デネブ、くちばしのアルビレオうしかい座のアークチュールス、さそり座の心臓アンターレスなど、たくさんの星を見ることができました。

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「まちなかでもこんなに見えるの?」と驚きの声も聞かれました。

参加者の声

土星はなぜあんな綺麗な輪があるの?不思議。
木星のベルト模様は3本目は見れなかったが2本見ることができて感激。
・なぜベルト模様があるの?
木星の衛星を4こ見ることができて最高。
・地球には1つしか月がないのに、木星にはなぜ4個もあるの?
アルビレオの青色とだいだい色の対比が綺麗。
・アークチュールスはダイヤみたいに綺麗。
・七夕の星を見ることができて感激。
などなど、約1時間の観察で参加者の皆様は感激したようでした。1つ1つの質問に答えることで、参加者の皆様の星への理解も深まったように感じました。

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木星土星の写真は以前に撮影したもので、イメージです。

2回目(8/7)の観察会の様子

この日の観察会は、天候に恵まれ星空の中で行うことができました。上空の気流が安定し、土星の環もぴたりと止まって見える最高の解像度でした。

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上弦の月木星と4個の衛星、土星の環、わし座のアルタイル(ひこ星)、こと座のベガ(おりひめ星)、2回目の木星土星の順に見ることができました。
あっという間に終了時刻となり、充実した観察会をとなりました。

おわりに

今後も季節ごとに星空イベントを考えていきたいと思いますので、またのご参加をお待ちしております。一緒に季節の星空を眺めましょう。