冬の代表的な星空
冬は四季の中でも星を見るのに最も適した季節です。寒いのですが空気が澄み、1等星が多くわかりやすい星座を見ることができます。
今の時期に見ることができる代表的な星座や、星雲・星団の写真をご紹介します。
午後8時ころに見える星座
南東の空
一番目に付くのは南東に見えるオリオン座です。右下にはリゲル、左上には赤いペテルギウスの1等星が目につきます。
オリオン座の南東にひときわ輝いているのがおおいぬ座のシリウスです。全天で1番明るいマイナス1.7等星です。
おおいぬ座は上の写真には写っていませんが、オリオン座の三ツ星を東側(写真の左下)に辿っていくと見つかります。
北東の空
次に、北東の空に目を向けてみましょう。ちょうど五角形のぎょしゃ座が見えています。ぎょしゃ座の1等星はカペラという名前です。
ほぼ真上に輝いているのはおうし座で、1等星のアルデバラン、すばるが見えています。
おうし座は上の写真には写っていませんが、オリオン座の三ツ星を西側に辿っていくと赤い色をしたアルデバランが見つかります。すばるは、アルデバランの更に西側に辿っていくと見つかります。
すばるはアリスの歌で有名ですが、日本語で「小さくまとまっている」という意味です。また、東北や関東地方では、肉眼では6個の星が集って見えることから「六つら星」とも呼ばれています。
冬に見える星や星雲・星団
カリフォルニア星雲
ペルセウス座にある「カリフォルニア星雲」です。赤い星雲の形がアメリカのカリフォルニア州に似ていることから名づけられました。
三ツ星とオリオンの大星雲
オリオン座にある「三ツ星とオリオンの大星雲」です。オリオン座には赤や青の星雲を見ることができ、今でも太陽のような恒星がたくさん生まれているところです。
冬の大三角
冬の1等星、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のペテルギウスの3つの1等星で三角形ができています。
小学校の教科書にも出てきますので、晴れたら南東の空をみて探してみてはいかがでしょうか。紫波町からも十分に見ることができます。
すばる
天体望遠鏡で写真を撮ると数えきれないほどの星が写ります。「すばる」までの距離は観測が難しいのですが、およそ450光年と言われています。
おわりに
星が最も綺麗に見えるこの季節、少し夜空を見上げて星を探してみてはいかがでしょうか?
天文館☆星めぐりでも、プラネタリウムを上映し星空の解説を行っています。解説を聞いてから実際の星空を見ると、よりわかりやすいかと思います。
興味のある方はどうぞご来館ください。